竹中信広。 ピーエーワークス

アニメ業界の変革を目指して――サイゲームスのアニメスタジオ“CygamesPictures”設立の経緯を、取締役 竹中信広氏に訊く

竹中信広

『』や『』など、ゲームの開発・運営を主要事業とするCygames(サイゲームス)。 近年はアニメ事業にも注力しており、2015年3月にはアニメ事業部を設立した。 そして2016年4月、Cygamesは新たな試みとして、アニメーション制作事業を手掛ける子会社CygamesPicturesを立ち上げた。 いま、アニメスタジオを設立した意図とは? 今後目指すものは何か? Cygamesのアニメ事業部事業部長であり、CygamesPictures取締役を務める竹中信広氏にお話をうかがった。 竹中 じつは、3年くらい前から、「アニメ制作会社を作りたい」という話はCygamesの中で上がっていました。 Cygamesのスタッフはみんな、ゲームだけではなくエンタテインメント全般が好きなので、当然アニメも好きなんです。 ですので、「自分たちでアニメを作りたい」という気持ちもあったのですが、制作スタジオを作るとなれば、やはり中心となる人物がいなければいけないので、すぐに設立するというわけにはいきませんでした。 竹中 はい。 そこで、スタジオ設立に踏み切ることができました。 竹中 そうですね。 いまから参入するのであれば、既存の制作会社と同じような形でやってもおもしろくないと思いますので、新参者だからこそできる形で、アニメ業界に貢献したいと考えています。 とはいえ、いまは立ち上げたばかりですので、まずはCygamesのゲームのプロモーションビデオですとか、CMの映像などを中心に手掛けていければと考えています。 そこから少しずつ理想に近づいていきたいなと。 これから、我々と同じ方向を向いて活動してくれる人にスタッフになっていただきたいと考えています。 とくに、スタジオを設立したばかりであれば。 ですので、いまは制作職に力を入れて採用活動を行っています。 たとえば、アニメ業界って、フレックスタイム……と言えば聞こえがいいのですが、夜まで働く方も多いですよね。 組織を大きくするためには、システムをしっかり作ることが必要だと考えるからです。 もちろん、ときには遅くまで働かなければならない日もあると思いますが……。 現状では、「そんなきっちりとした体制では、いいものが作れない」とおっしゃる方も多くいると思います。 「いいアニメーターは、枠にはまったスタイルでは活動できない」と。 ですが、そのスタイルについていけないという人も少なくありません。 竹中 そこから始めたい、と思っていますね。 CGアニメのスタジオは、比較的、時間をきっちり管理して作業できているところが多いのですが、手描きアニメはそうではない。 現在、手描きアニメの第一線で働いている方は、40代後半だったり50代だったりするのですが、その下の世代は、すごく少ないんです。 そうしたら、日本が誇ってきたセルアニメがなくなってしまう。 この状況を打破するために、誰かが取り組んでいかなければと思うんです。 竹中 夜遅くまで働かなければならない日は、どうしてもあると思います。 でも、アニメーション制作の全行程をしっかり管理して、制作フローをしっかり確立すれば、トータルで見ると、みんなの負担が軽くなるはずなんです。 そしてシステムを整えるなら、会社を立ち上げたいまこのときから、全員が同じ方向性を向いていなければいけません。

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アニメ業界の変革を目指して――サイゲームスのアニメスタジオ“CygamesPictures”設立の経緯を、取締役 竹中信広氏に訊く

竹中信広

旧本社が入居していた南砺市起業家支援センター(JECビル) 、出身ででプロデューサーを務めたが、 の取締役を経て、 で 越中動画本舗株式会社(えっちゅうどうがほんぽ)を設立。 に 株式会社ピーエーワークスに商号変更した。 Works は「 Progressive Animation Works」の略である。 設立の経緯は、堀川が家族との約束から富山へ戻る際、地元に制作会社を探しても見つからず、自らスタジオを立ち上げたのだという。 設立時、行政側から社屋として廃病院を改築した建物「南砺市起業家支援センター」の斡旋 やを利用したブロードバンド環境整備などの支援を受けている。 また、福利厚生の一環としてアニメーターを対象に寮を整備している。 設立後はテレビゲームのムービーパートの制作のほか、テレビシリーズではや制作作品のを主とした。 2008年、『』が初の元請制作となった。 以外に本拠地を置きながら、アニメーションの元請制作を手がける企業の一つである。 また、主催の「"ちいさな企業"未来会議」にクリエイティブ産業のコアメンバーの一社として参加している。 2016年、会社設立15周年を機に、に隣接する桜ヶ池ハイウェイオアシス内の南砺市が提供する企業誘致用地に移転した。 以前より手狭だったビル内で同程度以上の場所や用地取得を数年前よりしていたが色んな事が合わず現在の所が取得できたため、低層階の新築を立てる。 取引先にコンピューターゲームメーカーのがあり、同社のパブリッシャー参入作品である『』の劇中アニメの制作を担当した。 以降も、続編のアニメパートや、当社としては初の長編アニメ映画も手がけた。 ファンとの交流の一環として、2012年より往復はがきを送ったファンに対して、その時期に放送されているアニメのオリジナルイラストがプリントされた「年賀状」「春便り」「暑中見舞い」を送っている。 告知は公式上で行われている。 制作体制 [ ] 2019年現在、富山本社スタジオと東京P-10スタジオ の2つのスタジオで活動している。 富山本社には作画・3DCG部門、東京P-10スタジオには演出・制作部門が置かれている。 富山本社ではクリエイター(作画・3DCG)が活動しているほか、演出・制作部門の一部が活動している。 一方、東京P-10スタジオでは演出・制作部門のコアメンバーが活動している。 仕上げ(色彩)、撮影、背景美術に関しては外注の専門スタジオに発注している。 すべての元請作品で仕上げをステラ・ロード(スタジオ・ロード)、撮影をT2 studioが担当している。 背景美術は多くの制作作品で美術スタジオの やBamboo 、(スタジオなや) が担当しており、映画『』ではスタジオ・イースターとBambooが共同で美術制作を務めた。 その他、共同クラフト 、 が背景美術を担当したこともある。 美術監督として『』以降、東地和生を起用することが多い。 東地が制作作品に参加するときには、東地がP. WORKSのスタジオ内に入り監督と共に作業を行っている。 また、入射光などの光と影の演出にこだわるために外注している撮影作業に関しては、東地の方から監督の意向を撮影スタッフに細かく伝え、美麗な背景美術に定評のあるP. WORKS作品を支えている。 作風 [ ] この節にはが含まれているおそれがあります。 問題箇所をしして、記事の改善にご協力ください。 議論はを参照してください。 ( 2016年5月) ジャンル・内容 [ ] 『』『』といった青春物、『』『』といったSF要素のある学園物、『』『』『』といった「お仕事(働く女の子)シリーズ」など、少女たちが物語の中心となる作品を多く手掛けている。 初期作『』や当社初のロボットアニメ『』など、ハードタッチのアクション系作品も若干手掛けている。 当社は、上記の作品を含む原作のないを得意としているが、『』『』『』といった原作のある作品も制作している。 中でも、当社初の原作付きアニメである、著作の小説『Another』は、今まで制作してきた作品とは打って変わって、ホラーサスペンスを題材とする作品であった。 当社初のテレビシリーズを挟まずに制作するオリジナルアニメーション映画として『』(初監督作品)が制作されている。 地域とのつながり [ ] P. WORKSが手掛けている作品には、地方のとある地域を舞台に展開されているものがある。 『true tears』や『クロムクロ』は本社所在県である富山県(『true〜』は南砺市、『クロムクロ』は黒部ダムおよび黒部市周辺)、『』はにある「」が舞台のモデル、『TARI TARI』は近辺が舞台である。 これらの地域に実在するものをモデルにした建物や街並みが作品に出てくるため、ファンの中にはのために、当該地域に訪れる者も多くいる。 2017年4月から6月までの1クール内で、当社初となる『』と『』の2作品が放送された。 PA WORKS本社がある富山県では『』以降、県内民放局では放送されていない作品が出てきている(ただし、BSデジタル放送により視聴は可能)。 単発番組 [ ] 放送日 タイトル 監督 脚本 富山県内の放送局 2011年2月20日 吉原正行 富山テレビ 北日本放送 チューリップテレビ アニメ映画 [ ] 公開日 タイトル 監督 脚本 原作 配給 レーベル (映像ソフト販売・発売元) 備考 2009年12月19日 ゲーム と共同制作 2013年3月9日 オリジナル 2018年2月24日 岡田麿里 岡田麿里初監督作品 2020年2月29日 劇場版「SHIROBAKO」 未定 ビデオゲーム [ ] 発売年 タイトル 担当 2002年 トライアングル・アゲイン オープニングムービー制作 2006年 - 2007年 アニメーションパート制作 2007年 2008年 オープニングムービー制作 2009年 アニメーションパート制作 2011年 2013年 2017年 ウマ娘 プリティーダービー その他 [ ]• 「泣かせる空に会いたい 立山の恋人編」• 「泣かせる海に会いたい 海辺の友情編」• 「泣かせる味に会いたい 五箇山のおじいちゃん編」• CM(2011年) - や、など、北陸各地の人々の写真がイラストへと切り替わる。 (2011年) - 委託事業 平成22年度• (2012年) - 内上映用アニメ。 (2013年) - 専用アプリによりで舞台となった地域で視聴可能。 南砺市のでも放送していた。 Planet:Valkyrie[プラネットワルキューレ](2013年) - の楽曲をテーマにアニメーションを付加。 (LoL) -プロモーションPV(2019)監督:山下清悟 関連人物 [ ] 当社に所属している・いないに関わらず、PA作品に頻繁に名を連ねるクリエイターを記載する。 アニメーター・演出家 [ ]• 吉原正行(作画部長・作画)• (作画)• 川面恒介(作画)• 小島明日香(作画)• 宮下雄次(作画)• 牧野博美(作画)• 天野和子(作画)• 大東百合恵(作画)• 秋山有希(作画)• 宮岡真弓(作画)• 藤井康雄(作画)• 夏住愛子(作画)• 杉光登(作画)• (作画)• (作画)• 鍋田香代子(作画)• (演出)• 菅沼芙実彦(演出)• 太田知章(演出)• 許琮(演出)• 倉川英揚(演出)• (演出)• (演出)• (演出) 脚本家 [ ]• 佐藤梨香• 小柳啓伍(元) 制作 [ ]• (代表取締役・プロデューサー)• 相馬紹二(制作業務部長・プロデューサー)• 辻充仁(プロデューサー)• 山本輝(プロデューサー)• 橋本真英(プロデューサー) その他 [ ]• 菊池宣広(専務取締役・コーディネーター)• (インフィニット代表取締役・プロデューサー)• 春田幸祐 (CG)• 小川耕平 (CG)• 菅原美佳(色彩設計)• 井上佳津枝(色彩設計)• 中野尚美(色彩設計)• 東地和生(美術)• 高橋歩(編集)• 竹中信広(元制作進行、現アニメ事業部長)• 金子敦史(元制作進行、現プロデューサー) 労働問題・事件・不祥事 [ ] 所属アニメーターによる内部告発 [ ] 頃より所属アニメーターが自身のにおいて、支払明細書を掲げた上で同社の条件やに対して、批判的なツイートを連発。 この人物が公開した給与のうち、もっとも高額だったのは2016年10月支払分の6万7569円だった。 それらが注目されて、ネット上の各所に情報が拡散される事態となった。 本人は自分と同じような不幸な新人を増やさないためにこのような行動に踏み切ったとツイートしている。 事態を重く見た同社は11月4日に上にて声明を発表し、騒動によって関係者に迷惑をかけたことを謝罪した。 尚、同アニメーターは既に退職しており、自身のTwitterも削除されている。 脚注 [ ] 注釈 [ ] []• 当時はProduction I. Gの子会社。 城端町はに市町村合併により南砺市の一部となっている。 株式会社ピーエーワークス. 2013年10月8日閲覧。 『Angel Beats! 』、『花咲くいろは』、『Another』、『TARI TARI』、『RDGレッドデータガール』、 『凪のあすから』、『クロムクロ』、『色づく世界の明日から』、『Fairy gone フェアリーゴーン』• 『true tears』、『有頂天家族』、『有頂天家族2』、『SHIROBAKO』、『マイの魔法と家庭の日』、『レイトン教授と永遠の歌姫』• 『CANAAN』、『Charlotte』、『ハルチカ 〜ハルタとチカは青春する〜』、『サクラクエスト』、『天狼 Sirius the Jaeger』• 『グラスリップ』• 『ウマ娘 プリティーダービー』• 『Angel Beats! 』 、『花咲くいろは』、『TARI TARI』、『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』、『凪のあすから』、『Charlotte』、『さよならの朝に約束の花をかざろう』• 2013年に単発放送された『Angel Beats! 』特別編は未放送。 制作スケジュール遅延により、第3話で一旦終了。 その後、2020年4月より改めて第1話より放送予定。 2012年からは行員の描かれたポスターイラストも手掛けている。 出典 [ ]• 富山テレビ放送株式会社. 2013年10月8日閲覧。 株式会社ピーエーワークス. 2015年7月15日閲覧。 『』vol. 358 4月号、、117頁 - 堀川憲司の発言。 2012年5月24日閲覧。 入居当時は「城端起業家支援センター」。 2019年8月25日閲覧。 2019年8月25日閲覧。 アニメハック. 2020年5月5日閲覧。 2012年5月24日閲覧。 2012年5月24日閲覧。 2012年5月24日閲覧。 web. archive. org 2016年11月7日. 2020年3月14日閲覧。 参考文献 [ ]• 『関口可奈味 P. WORKS イラストレーションズ』(、) 外部リンク [ ]•

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CygamesPictures

竹中信広

10月17日、IT業界のビッグプレイヤーであるサイバーエージェントが、アニメレーベル「CAAnimation(シーエーアニメーション)」の設立を発表した。 「CAAnimation」を軸にアニメ制作事業に本格参入するのだという。 サイバーエージェントが見据えるのは、新たなオリジナルIPの企画・制作だ。 グループゲーム会社でのゲーム化展開や、同じくグループ会社の「AbemaTV」が運営するインターネットテレビ局「AbemaTV」との連動も視野に入れる。 「アニメ=ゲーム=配信」がつながれば、アニメ業界でのインパクトも大きい。 では「CAAnimation」は何を目指し、どういったアニメを創るのか。 サイバーエージェント「CAAnimation」のエグゼクティブプロデューサー・落合雅也氏とゼネラルプロデューサー・田中宏幸氏に、その狙いを伺った。 どういった流れで実現したのですか? 落合雅也(以下、落合) 4、5年前に、エイベックス・ピクチャーズとアニメのIP(知的財産)を作ってゲーム化につなげられないかと思ったことがあったんです。 アニメを軸としたゲームに可能性があると感じたけれど、ただ僕らにはアニメを企画・制作するノウハウはない。 そこでエイベックス・ピクチャーズにいた田中(宏幸)に声をかけました。 田中はたまたま僕が昔いた日本コロムビアの新卒同期で。 その後にエイベックスに行って、気がついたらアニメを制作しているらしいと。 そして『ユーリ!!! on ICE』などの制作経験を経て、業界では有名なプロデューサーになっていました。 どう組織をつくるかが難しく、それで1回は諦めたんです。 この時にいまなら満を持してアニメを制作することができるかなと思って。 再び、田中を誘いました。 田中宏幸(以下、田中) ここまでが前段ですね(笑)。 落合 ファンドから製作委員会に出資することで、アニメの配信権やゲーム化権を得ようとしたのですが新しいアニメ企画の情報は、僕らだけだと入りづらい。 でも田中はアニメに精通しているので、そこに強みがあります。 例えばCA-Cygamesアニメファンドが現在出資しているなかでは、現在放送中の『火ノ丸相撲』。 ジャンプ作品のアニメ企画に参加するのは難しいと思うのですが、田中がいることで出資できた案件です。 サイバーエージェントがゲーム事業と「AbemaTV」というメディアを保有している珍しいスーパーハイブリッド型のネット企業であるところに、田中というアニメ業界に詳しい人間が入ることで、アニメのゲーム化や配信権利を獲得し始めたのが最初の動きです。 アニメの仕事は最初がマーケティング、制作は7年くらいですね。 最初に制作プロデューサーとして関わった作品は『プリティリズム 2011年 』でした。 長年アニメに携わり、『ユーリ!!! 』みたいな大ヒット作にも関われて、いっぽうで最近では新しい形でのアニメビジネスへのアプローチも必要だと感じることもありました。 お客さんの楽しみ方が変化している中で製作委員会方式でやっているメリットも、デメリットもあるのも感じました。 とはいえ、お客さんの変化ほどドラスティックに変わるのは難しい。 アニメはキャラクタービジネスなのですが、その時に何を武器に向き合っていくかです。 サイバーエージェントには、Cygamesを含め10社以上のゲーム会社があり、様々なジャンルのヒットゲームを生み出しています。 そして、大きいメディアとして「AbemaTV」がある。 いままではビデオ販売を中心にキャラクタービジネスを考えていたけれど、いまはゲームや配信を武器にに企画を考えてみたいと考えました。 そのうえでサイバーエージェントグループとは普段から付き合いがあり、20年前からの知り合いである落合がいたのも理由です。 落合 CA-Cygamesアニメファンドではサイバーエージェント本体の常務取締役の山内(隆裕)、僕らふたり、Cygamesのアニメ事業部事業部長の竹中(信広)、「AbemaTV」のアニメ局局長の椛嶋も含めて 10名弱ぐらいで検討しておりそのなかでルールはあります。 たとえば、ゲーム化の可能性のある企画であること。 最終的に資金回収をするのがファンドですから。 特にCAAnimationオリジナル企画については、ゲーム化を前提に進めるので賛同を得られますね。 ただファンドの役割は投資なので、企画機能はないんです。 それで作ったのが今回のCAAnimationなんです。 アニメの企画をし、ファンドの出資先のひとつになります。 田中はアニメの企画プロデューサーでもあり、ファンドの投資決定権を持つメンバーでもあります。 僕も両方を兼務しています。 珍しいパターンですね。 CAAnimationでやるオリジナル企画に関しては自身が主体となって、既存の枠組みに囚われず新しいかたちにしたいと思っています。 落合 いまはだいぶアニメビジネスのかたちも変わっていますから。 サイバーエージェントグループは事業が多岐にわたるので、ゲームも作れるし、アニメも作れる。 こうすることでクリエイティブの意思決定もばらつかないし、スピード感も出ます。 落合 シナジーも生めます。 いま有力なクリエイターさんたちと共同でアニメやゲームの企画開発をしているのが5本くらい。 原作開発をしながら僕の方ではアニメのスタジオをセッティングして、一方で落合がゲームのパブリッシャーやデベロッパーのセッティングをしてという感じですね。 落合 むしろそれが中心ですね。 長年スタジオとのコミュニケーションを持っているのもが田中の強みですから。 この関係は? 落合 Cygamesはグループの中でも独立性が高く、『グランブルーファンタジー』、『シャドウバース』を中心に大きくなりました。 「長期的に愛されるコンテンツにするためにプロモーションも含めてアニメが必要だね」と竹中を事業部長にして設立したのがCygamesのアニメ事業部です。 ですからサイバーエージェントグループ内のアニメの取り組みで言うとCygamesのアニメ事業部がひとつ、今回立ち上げたサイバーエージェントのCAAnimationがひとつ。 田中 ただゲームとアニメは文化も違うんです。 ビジネス構造も違うし、一般的に上手くいかないことも多いんです。 ゲームのプロとアニメのプロで原作開発をして、クリエイティブ的にもビジネス的にもアライアンスを組みます。 ゲーム開発からサービス開始まで2年くらい、同じくらいの期間でアニメも世に送り出したいと思います。 旬を逃さずゲームとTVアニメを一緒に出せる。 さらに「AbemaTV」というメディアとも協力できるので、そこを理想に頑張っていきたいと思っています。 落合 企画開発ではあともうひとつあって、グループ内でアニメ化されていないゲームのアニメを作ることで、長く愛されるゲームのファン作りもできるのではと思っています。 サイバーエージェントグループのゲームをアニメ化するCAAnimationのビジネスモデルは、もしかしたらコアになるぐらいチャンスはありますよね。 一方でオリジナルを当てたいなとも思います。 ですから、「既存作品への出資」、「オリジナル企画」、「ゲームのアニメ化」の3つがコアになると思っています。 田中 アニメだけだと映像ソフト販売を中心にで事業をどう組み立てていくかになります。 けれどCAAnimationは、アニメを拡散力がすごく強いプロモーションツールと考えてゲーム事業と結びつける。 そして「AbemaTV」とも連動することでファンの方とコミュニケーションが取れればと思います。 アプリゲーム自体はレッドオーシャン中のレッドオーシャンになってきて、いかに差別化していくかが大きなポイントになっている。 そのなかでアニメを自社でハンドリングできるのは非常の大きな武器です。 企画をやる中でのやり方に多少の違いはあると思うのですが、あくまでお客さんとの接し方が違うのだと思います。 ここの連動は考えているんですか? 田中 CA-Cygamesのメンバーには「AbemaTV」のアニメ担当も参加しています。 「AbemaTV」の活性化と、その連携はすごく大事にしています。 CA-Cygamesが配信の優先権を獲得したのは、この10月で言えば『火ノ丸相撲』と『ゾンビランドサガ』、『ベルゼブブ嬢のお気に召すまま。 』の3本です。 全て「AbemaTV」が地上波と同時、あるいは地上波30分前に配信したりです。 最速で「AbemaTV」で見られる状態を作る取り組みをしていますね。 それだけに「AbemaTV」に期待する向きも多く、CAAnimationとの連携は気になります。 落合 それは考えています。 「AbemaTV」のアニメを僕らの手でとも考えています。 ただCA-Cygamesアニメファンドは、サイバーエージェントとCygamesが出資するファンドですので、出資先のひとつとしての位置づけですね。 外部の企業や、Cygamesアニメ事業部、今回できたCAAnimationも含めた中でのひとつです。 ただ僕らはチームサイバーエージェントですから、アニメで「AbemaTV」を盛り上げたい気持ちは十二分にあります。 田中 海外の配信プラットフォームは、ビジネスの規模や投資予算が大きいので製作委員会と違うビジネス方式になっているようです。 一方で、日本のアニメ配信においては競合サービスも沢山あります。 初期投資の回収では魅力的ですが、将来的なキャラクタービジネスの広がりを考えたときに、拡散性のある「AbemaTV」を各コンテンツホルダー様に多く選択していただけているのはありがたいですね。 「AbemaTV」でやることでのキャラクタービジネスの広がりは必ず出ます。 メディアからさらに大きく広がっていきたいと考えています。 スマートフォン配信が言われていますけど、これからオリンピックが来て、スマートTVのようなインターネットで繋ぐテレビ環境に変わっていったりすると、「AbemaTV」の利便性も格段に上がると思います。 そういうところを見据えて「AbemaTV」とはどんどんやっていきたいと思います。 田中 (笑)。 CA-Cygamesアニメファンドが30億円の投資契約を社内で作っているので、売上でそのくらいは目指したいと思いますね。 落合 ゲームもアニメもキャラクタービジネスですから、キャラクタービジネス会社として名を馳せるレーベルになれると嬉しいなと思っています。 《animeanime》.

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