ぜん ね ず 結婚。 【2020年】結婚した有名人・芸能人を総まとめ 出産&妊娠も随時更新!

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「鳴柱様がご結婚なさるらしい」 いつからか鬼殺隊の中で噂されているのを、当の本人はまぁ耳が良いことで嫌という程入ってきた。 噂の出処は、あれだよなぁと、善逸は小さくため息をついた。 数日前、 御館様の屋敷からの帰り道、見慣れた後ろ姿を見つけた善逸は 「宇髄さん」 と声をかけた。 振り返ると お、善逸か。 と隣に並ぶ。 「お前一丁前に柱合会議なんてでてやんの。 」 「出たくて出てるわけじゃないわ。 俺だって柱になりたくなかったわ。 」 「雷の呼吸なんてなくていい、だっけ? よく言うよ。 」 雷の呼吸の使い手は今や善逸ただひとり。 師範は兄弟子が鬼になったことで自害させられ、 その兄弟子は自身で手にかけた。 となると、継承していくのは善逸であるが なにせ本人は壱の型と自分だけの型である漆の型しかつかえない。 師範と兄弟子が使っていたから、伝えられることは伝えられるが、コツとか見本とかは教えられないから 継承しなくてもいいのではと考えている。 また、そんな訳ありな呼吸なんていらないだろう、とも。 「それで?竈門妹とはどうなんだよ。 」 ひっと、情けない声を出す善逸に宇髄はニヤニヤする。 人の恋路をいじるのがひどく楽しいのである。 「べ、別に、なにも…」 善逸が禰豆子をずっと前から好いているのは周知の事実だ。 善逸曰く、可愛すぎて直視するのが罪 という意味のわからない理由だそうだが。 「お前さぁ、いつまで童貞こじらせてるんだよ。 もうお互い結婚してもいい歳してるんだからな?」 「それは…そうだけど。 」 「天下の鳴柱様なら御館様に話でもしたら名家のお嬢様沢山紹介してもらえるぜ?」 「ばっ!なに言ってるんだ、俺が結婚したいのは彼女ただ一人で…!」 「それによ、竈門妹だって男に口説かれてるのまきをが見たって言ってた。 」 その一言に善逸はさぁと顔が青ざめる。 まったく表情がコロコロかわる面白いやつだと宇髄はくくくと笑う。 「お、おれ。 」 「俺結婚する!ぜーったい結婚する!今月中だ!わかったな!御祝儀はずめよ!」 大声で、道の真ん中で叫んだ。 それが、噂好きな隊士に聞かれていたのは 次の交差点を曲がったところで隊士が口をパクパクさせていたことで知った。 柱に見えない柱 善逸はそういう風に言われている。 ところで、善逸は普段一人でしか任務をしない。 一人が好きなわけでも、そう頼んでるわけでもないが 柱という階級からか一人でもなんとかやれるだろうと思われているのであろう。 そして、彼の任務はとても早い。 その聴覚と雷の呼吸が速さがあるものなので、 現場に行くとすぐに鬼を倒して帰ってくるのだ。 だから、隠が後処理に来る頃にはすでに何事もなかったように静かな空間がそこにある。 そして、助けた子供に羽織をかけて 瓦礫を片している。 「鳴柱様!?そんなこと、我々が致しますので鳴柱様は早く帰られてください!」 腕をまくって 髪を高い位置で結っている善逸は ふわっと笑って 「ありがとねぇ。 でも、この子たちが起きるまで羽織貸しててあげたいでしょ? それまで俺やることないし。 」 と言ってそのまま黙々と片付けをする。 柱に見えない柱 いつからかそのように言われるようになった。 平隊士が初めに善逸のことをそう聞いた時 どんなに情けない人なのだ 実は弱いのだろうかと頭に過ぎるが 決してそうではない。 「柱だ」 柱が通る時、平隊士はザザっという音が聞こえるほどかしこまって頭を下げる。 獣柱の伊之助は 「おう」 とだけ手を挙げて答える。 日柱の炭治郎は 「お疲れ様」 と笑顔で話しかける。 だが、善逸は 「俺なんかに頭なんて下げないでよ。 」 としゃがみこんで顔をあげるように言う。 だからそんな彼のファンは多い しかし自分への好意の音を知らない男はそれに全く気が付かない。 もとい、興味がないのかもしれない。 彼の目に女の子は、竈門禰豆子しか映っていないのだから。 「善逸、結婚するって本当なのか?」 兄のその声が聞こえてきて、禰豆子はわかりやすいように手にしていたお盆を落とした。 「あー…あれね、聞いたんだ。 」 善逸はバツが悪そうに頭をかいた。 聞きたい言葉が後に続く訳では無い。 だから禰豆子は家を飛び出してしまった。 最初は、変わった人だと思った。 鬼だった頃の記憶はほとんどなく、けれども黄色の人のイメージはなんとなく覚えていた。 それがどんな人で、どんなことをしたかは分からないが 黄色い人がいつも近くにいたことはわかる。 「禰豆子ちゃん、俺我妻善逸っていいます! お兄さんの友達で、仕事仲間で …その、よろしくね。 」 目が覚めてから初めてあった時男の人に使うのはわからないけれど 笑顔が可愛らしいと思って胸がポカポカした。 善逸さんは、たまに家へやってきた。 「禰豆子ちゃ〜ん!」 「善逸さん、いらっしゃい!」 その声を聞いて、すぐに玄関へ向かうと いつもの優しい笑顔の善逸さん。 「それでね、結局見捨てるわけにいかないしさ おばあちゃんをおぶったの 家が近いって言うからおぶったのに結局駅四つ分!」 「ふふ、でも善逸さんなら力持ちだから大丈夫でしょ?」 「ま、まぁねー! 禰豆子ちゃんならスキップして十駅でも言っちゃうよ!」 「そんな冗談」 「本当だよ!やってみる?」 ほい、と屈んで背中を向けて 両手を後ろにする善逸さん。 善逸さんは甘くて優しいから、分かりにくいけれどもちゃんとがっしりしていて男の人なんだなぁとその背中をまじまじ見てしまった。 「「あ」」 なかなか乗らない私に善逸さんが振り向いて 「わぁぁぁ!ごめんね!?そんなやましい思いとかこれっぽっちもなかったよ! もちろん禰豆子ちゃんは可愛くて天使だからやましい思いない方がおかしい…けど! なにかしようなんて気はさらさら!」 「善逸さん!」 「ひゃい!」 「違います…その、善逸さんちゃんと男の人だなぁって思っちゃって。 」 自分で何を言ってるんだろうと紅くなる禰豆子、 つられて真っ赤になる善逸。 「禰豆子ちゃん」 善逸は、禰豆子に向き合い手をとると 「俺は男だよ?」 と、やけに真剣な顔をするから 「…はい。 」 それ以上なにも言えなくなってしまった。 禰豆子は気づいてしまう。 宴会のとき、 蝶屋敷での治療の手伝いのとき いつも目で、黄色い人を追ってしまっていたのは 目の前の、この人に恋をしているのだからだと。 好きだと言ったら、この人はなんと答えるのだろうた禰豆子はいつも悩んでいた。 どんな機会で、どんな言葉で伝えたらきちんと伝わるのかと。 やっぱりシンプルに。 否定してしまうようなあの人には分かりやすくしないとと でも断られたらどうしようと 不安になって全然実行できなかった。 「鳴柱様が呼吸使ってるとこ見れた!」 いつだったか蝶屋敷に運ばれてた女の子たちがそう騒いでいた。 「え、あれ見た人なかなかいないんでしょ?」 「そうなの!鳴柱様っていつも優しくて温和な雰囲気でいらっしゃるのに 雷の呼吸使う時、とってもかっこよくて その金の髪もとても美しくて…」 「えー、私も見たかった!」 「どうやったら鳴柱様の継子になれるのかしら。 」 きゃっきゃと話をしているのを耳にしたとき 禰豆子はとても辛く、すぐにその場を離れた。 善逸さんを 私だけの善逸さんにしたいなぁ。 なんて今まで考えたこともないような感情が胸を締め付ける。 「今の音、何?」 「禰豆子が何か落としたんだろうか? 禰豆子ー?」 炭治郎がさっきまで禰豆子がいたであろう場所へ行くと カランカランとお盆が揺れて落ちていて 禰豆子はそこにはいなかった。 「そうじゃないよ、炭治郎。 禰豆子ちゃんからすごく哀しい音がしたんだ。 」 「禰豆子が?」 なにかあったろうか?と首を傾げる炭治郎を置いて 善逸は家を飛び出した。 「善逸!?」 足がどの柱よりも早い善逸は炭治郎が家の前を出た時にはもう遠くに背中が見えるほど離れていた。 禰豆子ちゃんどうしたの なんでそんな聴いたことないくらい哀しい音をするの 足を早めるなかで、善逸は禰豆子が行きそうな場所を頭にいくつか浮かべる。 広場?それとも街の方へ出たか? いや、禰豆子ちゃんだ きっとー 「っいた。 」 川のほとりでちょこんと、涙を浮かべている禰豆子を見て善逸は自分も泣きそうになった。 何に苦しんでるのかはわからないが 好きな人が悲しんでるのは自分も辛い。 「禰豆子ちゃん。 」 驚かせないよう、静かに隣に座った。 禰豆子は目を見開いたが、そのまま川の方へ視線を戻した。 「…なにかあった?」 別に言いたくなかったら言わなくていいんだよ、と善逸は付け加える。 泣いて赤みがついた瞳さえ可愛らしいと思うのは不謹慎だが惚れた弱みなので許して欲しい。 「…好いた殿方がいたんです。 」 か細くつむぎ出された言葉に善逸は頭を殴られた気がした。 嘘過ぎないか、いきなり振られるなんて。 ダメージが大きいのを隠しきれないが 今は禰豆子の話なので平然を装う。 「でも、私なにも言ってないのにその人結婚するみたいで。 何もできなかった自分に腹が立つし。 変な話、その人が他の人と添い遂げると思うと醜い感情が出てきてしまって…。 」 禰豆子はまたホロホロと涙を流した。 善逸は何を話せばよいか分からなかった。 自分は恋愛でなにか指南できるほど知識がある訳では無い。 「そっか、でも。 」 俺も同じだよなぁ、禰豆子ちゃんに何も言ってないのに振られて。 「振られてもいいから、自分に踏ん切り付けるためにもその人に伝えてみるのもいいかもね。 」 まるで自分に言い聞かすように告げた。 「俺も。 」 「えっ?」 どうして、善逸さんは?と禰豆子は声を出そうとしたが善逸と目が合って出せなくなった。 「俺も、好きな人に好きな人がいて ダメだって、振られるってわかるけど自分の気持ちを伝えようと思うんだ。 」 「禰豆子ちゃん。 」 「君が傷ついてる時に言うのは酷かもしれないけれど 俺は出会った時から君だけが大好きだよ。 」 息の仕方を忘れた。 禰豆子は頭がこんがらがって整理できないでいた。 「なんで」 「なんでって、そりゃぁもうまず一目惚れだったし! 可愛い子だと思ったのが最初だけど、優しくて気配りができて 頑張り屋さんで家族想いで… 禰豆子ちゃんの全部が好きだよ!」 「ちがう、善逸さん、結婚は?」 「え、結婚? あー、あれはね」 善逸は禰豆子にまであの噂が広まってるのかと観念しながら また、勝手に宇髄に禰豆子と1ヶ月以内に結婚すると大口をたたいたことももうここまでくれば同じだろうとありのままに話した。 「だから俺は別に結婚しなー」 「結婚してください!」 結婚はしないよ そう言おうとしたのを禰豆子に手を掴んで遮られた。 「え?」 「私と結婚してください、善逸さん! お恥ずかしながら…さっきの話は全部善逸さんが結婚するんだと思って勘違いしてた話で… って善逸さん!?」 ドバーっという効果音が出そうなくらいの勢いで善逸は泣き始めた。 「嘘すぎる…そんなの、え、本当に?」 「本当です。 」 「禰豆子ちゃん、好きだよ。 」 「私も善逸さん、大好きです。 」 「禰豆子ちゃんが思ってるより俺、弱いし、 面白くないし、嫉妬もするし」 「私だって善逸さんがモテてるの聞いてて嫉妬しましたよ。 」 「モテないよ!…でもいいや、禰豆子ちゃんに好かれてたら俺はもう大満足です。 」 へへっと笑って、そのまま善逸は禰豆子をぎゅっと抱きしめた。 「ほんとかよ。 」 宇髄は困惑していた。 まさかあの時の話が本当に現実になるとは思っても見なかったのだ。 「いやぁ、それがね。 俺もビックリしました。 禰豆子が飛び出したのを善逸が追いかけてって 帰ってきたら手を繋いでたんですから。 そのあといきなり嫁にくれと。 」 炭治郎は苦笑いしてあの日のことを振り返る。 「禰豆子はやらん、って言ったのか?」 「いやぁ、まさか。 だって禰豆子のあんな嬉しそうな顔、させられるの善逸だけなんですから。 」 「ほぉ、俺も御祝儀弾まねぇとな。

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鎌田峯善(かまたほうぜん)占い観は、離婚、不倫、子供、仕事、結婚等のお悩み相談所。姓名判断、算命学を扱う岩手の占い師

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結婚記念日の中でも、 結婚から25年目の「銀婚式」、結婚から50年目の「金婚式」は有名です。 しかしこの2つ以外にも呼び名が定められている結婚記念日はたくさんあります。 結婚記念日発祥の地であるイギリスでは、15年目までは1年単位、それ以降は5年単位で祝う風習があり、それぞれに呼び名が付いています。 なお、結婚記念日には記念日に贈るものの名前が付けられています。 【1年目】紙婚式 【2年目】藁婚式(綿婚式) 【3年目】革婚式 【4年目】花婚式 【5年目】木婚式 【6年目】鉄婚式 【7年目】銅婚式 【8年目】ゴム婚式 【9年目】陶器婚式 【10年目】錫婚式(アルミ婚式) 【11年目】鋼鉄婚式 【12年目】絹婚式 【13年目】レース婚式 【14年目】象牙婚式 【15年目】水晶婚式 【20年目】磁器婚式(陶器婚式) 【25年目】銀婚式 【30年目】真珠婚式 【35年目】珊瑚婚式 【40年目】ルビー婚式 【45年目】サファイア婚式 【50年目】金婚式 【55年目】エメラルド婚 【60年目】ダイヤモンド婚 例えば、結婚1年目は 「紙婚式」と言い、アルバムや手帳などの紙製品を贈ることが習わしです。 2年目は 「藁婚式」や 「綿婚式」と呼ばれています。 質素倹約をして贅沢をしないように、木綿製品を贈ることが風習です。 結婚後、年数を重ねれば重ねるほど、結婚記念日の贈り物も豪華になります。 1年目は紙ですが、 「アルミ婚式」「錫婚式(すずこんしき)」と呼ばれる10年目は、アルミや錫(すず)でできたものを贈ります。 さらに20年目は 「磁器婚式」「陶器婚式」は、磁気や陶器の食器を贈ることが一般的です。 25年目は銀製品を贈るため 「銀婚式」、50年目には金製品を贈るため 「金婚式」と言います。 さらに海外では、結婚75年目になるとプラチナ、80年目には樫、85年目にはワインを贈ります。 結婚記念日を花で祝う 結婚記念日は、贈り物にプラスして花をプレゼントしましょう。 結婚記念日の本場イギリスでも 結婚4年目の「花婚式」は、花が咲いて実がなること同様、実りの多い結婚生活を送ることができるようにと花を贈る習慣があります。 花を贈る場合は、奥さんの好きな色の花を贈ったり、毎年違う種類の花を贈ったりすると、より素敵な記念日を演出できます。 もしも、夫婦に思い出の花がある場合は、その花を贈ることもロマンチックです。 プレゼント用に花束にしたり、アレンジメントにしたりして、華やかに見えるよう工夫しましょう。 また、 記念日に合わせた品種や本数の花を贈ると奥さんに喜ばれる可能性が高くなります。 例えば、結婚25年目であれば25本の花束、40年目のルビー婚にはルビーの色に合わせた赤い花などを贈ってはいかがでしょうか。 銀婚式や金婚式の場合はより大切な節目であるため、花ではなく 観葉植物や果樹を記念樹にする方法もあります。 ただし鉢植えは手を掛ける必要があり、人によっては負担になることがあるため、注意しましょう。 おわりに 結婚記念日には、それぞれの夫婦の祝い方があります。 海外の結婚記念日は基本的に夫から妻へ贈り物をする日とされていますが、日本では互いに贈り物をし合ったり、子供や孫からプレゼントを贈ったりすることもあります。 夫婦の絆をさらに強くしたい方には、結婚記念日は良い機会です。 日頃は照れくさくて伝えられない気持ちも、この際思い切って全て伝えましょう。 相手を思う気持ちが素直に伝われば、素晴らしい結婚記念日となるはずです。 仲睦まじいままで金婚式や銀婚式を迎えられるよう、1回1回の記念日を大切にしてくださいね。

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「鳴柱様がご結婚なさるらしい」 いつからか鬼殺隊の中で噂されているのを、当の本人はまぁ耳が良いことで嫌という程入ってきた。 噂の出処は、あれだよなぁと、善逸は小さくため息をついた。 数日前、 御館様の屋敷からの帰り道、見慣れた後ろ姿を見つけた善逸は 「宇髄さん」 と声をかけた。 振り返ると お、善逸か。 と隣に並ぶ。 「お前一丁前に柱合会議なんてでてやんの。 」 「出たくて出てるわけじゃないわ。 俺だって柱になりたくなかったわ。 」 「雷の呼吸なんてなくていい、だっけ? よく言うよ。 」 雷の呼吸の使い手は今や善逸ただひとり。 師範は兄弟子が鬼になったことで自害させられ、 その兄弟子は自身で手にかけた。 となると、継承していくのは善逸であるが なにせ本人は壱の型と自分だけの型である漆の型しかつかえない。 師範と兄弟子が使っていたから、伝えられることは伝えられるが、コツとか見本とかは教えられないから 継承しなくてもいいのではと考えている。 また、そんな訳ありな呼吸なんていらないだろう、とも。 「それで?竈門妹とはどうなんだよ。 」 ひっと、情けない声を出す善逸に宇髄はニヤニヤする。 人の恋路をいじるのがひどく楽しいのである。 「べ、別に、なにも…」 善逸が禰豆子をずっと前から好いているのは周知の事実だ。 善逸曰く、可愛すぎて直視するのが罪 という意味のわからない理由だそうだが。 「お前さぁ、いつまで童貞こじらせてるんだよ。 もうお互い結婚してもいい歳してるんだからな?」 「それは…そうだけど。 」 「天下の鳴柱様なら御館様に話でもしたら名家のお嬢様沢山紹介してもらえるぜ?」 「ばっ!なに言ってるんだ、俺が結婚したいのは彼女ただ一人で…!」 「それによ、竈門妹だって男に口説かれてるのまきをが見たって言ってた。 」 その一言に善逸はさぁと顔が青ざめる。 まったく表情がコロコロかわる面白いやつだと宇髄はくくくと笑う。 「お、おれ。 」 「俺結婚する!ぜーったい結婚する!今月中だ!わかったな!御祝儀はずめよ!」 大声で、道の真ん中で叫んだ。 それが、噂好きな隊士に聞かれていたのは 次の交差点を曲がったところで隊士が口をパクパクさせていたことで知った。 柱に見えない柱 善逸はそういう風に言われている。 ところで、善逸は普段一人でしか任務をしない。 一人が好きなわけでも、そう頼んでるわけでもないが 柱という階級からか一人でもなんとかやれるだろうと思われているのであろう。 そして、彼の任務はとても早い。 その聴覚と雷の呼吸が速さがあるものなので、 現場に行くとすぐに鬼を倒して帰ってくるのだ。 だから、隠が後処理に来る頃にはすでに何事もなかったように静かな空間がそこにある。 そして、助けた子供に羽織をかけて 瓦礫を片している。 「鳴柱様!?そんなこと、我々が致しますので鳴柱様は早く帰られてください!」 腕をまくって 髪を高い位置で結っている善逸は ふわっと笑って 「ありがとねぇ。 でも、この子たちが起きるまで羽織貸しててあげたいでしょ? それまで俺やることないし。 」 と言ってそのまま黙々と片付けをする。 柱に見えない柱 いつからかそのように言われるようになった。 平隊士が初めに善逸のことをそう聞いた時 どんなに情けない人なのだ 実は弱いのだろうかと頭に過ぎるが 決してそうではない。 「柱だ」 柱が通る時、平隊士はザザっという音が聞こえるほどかしこまって頭を下げる。 獣柱の伊之助は 「おう」 とだけ手を挙げて答える。 日柱の炭治郎は 「お疲れ様」 と笑顔で話しかける。 だが、善逸は 「俺なんかに頭なんて下げないでよ。 」 としゃがみこんで顔をあげるように言う。 だからそんな彼のファンは多い しかし自分への好意の音を知らない男はそれに全く気が付かない。 もとい、興味がないのかもしれない。 彼の目に女の子は、竈門禰豆子しか映っていないのだから。 「善逸、結婚するって本当なのか?」 兄のその声が聞こえてきて、禰豆子はわかりやすいように手にしていたお盆を落とした。 「あー…あれね、聞いたんだ。 」 善逸はバツが悪そうに頭をかいた。 聞きたい言葉が後に続く訳では無い。 だから禰豆子は家を飛び出してしまった。 最初は、変わった人だと思った。 鬼だった頃の記憶はほとんどなく、けれども黄色の人のイメージはなんとなく覚えていた。 それがどんな人で、どんなことをしたかは分からないが 黄色い人がいつも近くにいたことはわかる。 「禰豆子ちゃん、俺我妻善逸っていいます! お兄さんの友達で、仕事仲間で …その、よろしくね。 」 目が覚めてから初めてあった時男の人に使うのはわからないけれど 笑顔が可愛らしいと思って胸がポカポカした。 善逸さんは、たまに家へやってきた。 「禰豆子ちゃ〜ん!」 「善逸さん、いらっしゃい!」 その声を聞いて、すぐに玄関へ向かうと いつもの優しい笑顔の善逸さん。 「それでね、結局見捨てるわけにいかないしさ おばあちゃんをおぶったの 家が近いって言うからおぶったのに結局駅四つ分!」 「ふふ、でも善逸さんなら力持ちだから大丈夫でしょ?」 「ま、まぁねー! 禰豆子ちゃんならスキップして十駅でも言っちゃうよ!」 「そんな冗談」 「本当だよ!やってみる?」 ほい、と屈んで背中を向けて 両手を後ろにする善逸さん。 善逸さんは甘くて優しいから、分かりにくいけれどもちゃんとがっしりしていて男の人なんだなぁとその背中をまじまじ見てしまった。 「「あ」」 なかなか乗らない私に善逸さんが振り向いて 「わぁぁぁ!ごめんね!?そんなやましい思いとかこれっぽっちもなかったよ! もちろん禰豆子ちゃんは可愛くて天使だからやましい思いない方がおかしい…けど! なにかしようなんて気はさらさら!」 「善逸さん!」 「ひゃい!」 「違います…その、善逸さんちゃんと男の人だなぁって思っちゃって。 」 自分で何を言ってるんだろうと紅くなる禰豆子、 つられて真っ赤になる善逸。 「禰豆子ちゃん」 善逸は、禰豆子に向き合い手をとると 「俺は男だよ?」 と、やけに真剣な顔をするから 「…はい。 」 それ以上なにも言えなくなってしまった。 禰豆子は気づいてしまう。 宴会のとき、 蝶屋敷での治療の手伝いのとき いつも目で、黄色い人を追ってしまっていたのは 目の前の、この人に恋をしているのだからだと。 好きだと言ったら、この人はなんと答えるのだろうた禰豆子はいつも悩んでいた。 どんな機会で、どんな言葉で伝えたらきちんと伝わるのかと。 やっぱりシンプルに。 否定してしまうようなあの人には分かりやすくしないとと でも断られたらどうしようと 不安になって全然実行できなかった。 「鳴柱様が呼吸使ってるとこ見れた!」 いつだったか蝶屋敷に運ばれてた女の子たちがそう騒いでいた。 「え、あれ見た人なかなかいないんでしょ?」 「そうなの!鳴柱様っていつも優しくて温和な雰囲気でいらっしゃるのに 雷の呼吸使う時、とってもかっこよくて その金の髪もとても美しくて…」 「えー、私も見たかった!」 「どうやったら鳴柱様の継子になれるのかしら。 」 きゃっきゃと話をしているのを耳にしたとき 禰豆子はとても辛く、すぐにその場を離れた。 善逸さんを 私だけの善逸さんにしたいなぁ。 なんて今まで考えたこともないような感情が胸を締め付ける。 「今の音、何?」 「禰豆子が何か落としたんだろうか? 禰豆子ー?」 炭治郎がさっきまで禰豆子がいたであろう場所へ行くと カランカランとお盆が揺れて落ちていて 禰豆子はそこにはいなかった。 「そうじゃないよ、炭治郎。 禰豆子ちゃんからすごく哀しい音がしたんだ。 」 「禰豆子が?」 なにかあったろうか?と首を傾げる炭治郎を置いて 善逸は家を飛び出した。 「善逸!?」 足がどの柱よりも早い善逸は炭治郎が家の前を出た時にはもう遠くに背中が見えるほど離れていた。 禰豆子ちゃんどうしたの なんでそんな聴いたことないくらい哀しい音をするの 足を早めるなかで、善逸は禰豆子が行きそうな場所を頭にいくつか浮かべる。 広場?それとも街の方へ出たか? いや、禰豆子ちゃんだ きっとー 「っいた。 」 川のほとりでちょこんと、涙を浮かべている禰豆子を見て善逸は自分も泣きそうになった。 何に苦しんでるのかはわからないが 好きな人が悲しんでるのは自分も辛い。 「禰豆子ちゃん。 」 驚かせないよう、静かに隣に座った。 禰豆子は目を見開いたが、そのまま川の方へ視線を戻した。 「…なにかあった?」 別に言いたくなかったら言わなくていいんだよ、と善逸は付け加える。 泣いて赤みがついた瞳さえ可愛らしいと思うのは不謹慎だが惚れた弱みなので許して欲しい。 「…好いた殿方がいたんです。 」 か細くつむぎ出された言葉に善逸は頭を殴られた気がした。 嘘過ぎないか、いきなり振られるなんて。 ダメージが大きいのを隠しきれないが 今は禰豆子の話なので平然を装う。 「でも、私なにも言ってないのにその人結婚するみたいで。 何もできなかった自分に腹が立つし。 変な話、その人が他の人と添い遂げると思うと醜い感情が出てきてしまって…。 」 禰豆子はまたホロホロと涙を流した。 善逸は何を話せばよいか分からなかった。 自分は恋愛でなにか指南できるほど知識がある訳では無い。 「そっか、でも。 」 俺も同じだよなぁ、禰豆子ちゃんに何も言ってないのに振られて。 「振られてもいいから、自分に踏ん切り付けるためにもその人に伝えてみるのもいいかもね。 」 まるで自分に言い聞かすように告げた。 「俺も。 」 「えっ?」 どうして、善逸さんは?と禰豆子は声を出そうとしたが善逸と目が合って出せなくなった。 「俺も、好きな人に好きな人がいて ダメだって、振られるってわかるけど自分の気持ちを伝えようと思うんだ。 」 「禰豆子ちゃん。 」 「君が傷ついてる時に言うのは酷かもしれないけれど 俺は出会った時から君だけが大好きだよ。 」 息の仕方を忘れた。 禰豆子は頭がこんがらがって整理できないでいた。 「なんで」 「なんでって、そりゃぁもうまず一目惚れだったし! 可愛い子だと思ったのが最初だけど、優しくて気配りができて 頑張り屋さんで家族想いで… 禰豆子ちゃんの全部が好きだよ!」 「ちがう、善逸さん、結婚は?」 「え、結婚? あー、あれはね」 善逸は禰豆子にまであの噂が広まってるのかと観念しながら また、勝手に宇髄に禰豆子と1ヶ月以内に結婚すると大口をたたいたことももうここまでくれば同じだろうとありのままに話した。 「だから俺は別に結婚しなー」 「結婚してください!」 結婚はしないよ そう言おうとしたのを禰豆子に手を掴んで遮られた。 「え?」 「私と結婚してください、善逸さん! お恥ずかしながら…さっきの話は全部善逸さんが結婚するんだと思って勘違いしてた話で… って善逸さん!?」 ドバーっという効果音が出そうなくらいの勢いで善逸は泣き始めた。 「嘘すぎる…そんなの、え、本当に?」 「本当です。 」 「禰豆子ちゃん、好きだよ。 」 「私も善逸さん、大好きです。 」 「禰豆子ちゃんが思ってるより俺、弱いし、 面白くないし、嫉妬もするし」 「私だって善逸さんがモテてるの聞いてて嫉妬しましたよ。 」 「モテないよ!…でもいいや、禰豆子ちゃんに好かれてたら俺はもう大満足です。 」 へへっと笑って、そのまま善逸は禰豆子をぎゅっと抱きしめた。 「ほんとかよ。 」 宇髄は困惑していた。 まさかあの時の話が本当に現実になるとは思っても見なかったのだ。 「いやぁ、それがね。 俺もビックリしました。 禰豆子が飛び出したのを善逸が追いかけてって 帰ってきたら手を繋いでたんですから。 そのあといきなり嫁にくれと。 」 炭治郎は苦笑いしてあの日のことを振り返る。 「禰豆子はやらん、って言ったのか?」 「いやぁ、まさか。 だって禰豆子のあんな嬉しそうな顔、させられるの善逸だけなんですから。 」 「ほぉ、俺も御祝儀弾まねぇとな。

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