フランドール ヤンデレ。 スカーレット姉妹が惚れた者 作者: ネタを集めて色々書く人

フランドール : スレ順

フランドール ヤンデレ

目が覚めた。 右には、青い髪の少女【レミリア】が。 左には、金髪の少女【フランドール】が寝ていた。 俺の首には、穿たれたような小さな傷が左右に2つずつあった。 どうしてこうなったのだろうか・・・。 二人が目を覚ました。 「あっ・・・あっ・・・あああああああっっ」 吸血による快楽で、俺は喘ぐことしかできなかった。 もう何分も二人に吸血されているにも関わらず、俺は死ぬことはなかった。 それもその筈。 二人によって吸血鬼にされていたからだ。 「おいしいわ。 数分して吸血し終えた頃、今度はフランドールを押し倒して、吸血した。 数分して二人の吸血を終えたら 「セックスしましょう。 見渡してみると、ベッドの上にいることがわかった。 そして、そこには青い髪の少女がいた。 痛みから逃れようとしたが、手足が拘束されていて、動けなかった。 しかも、痛みははじめだけで、そのあとはなぜかとても気持ちよかった。 それにこの血の味からして・・・あなたは童貞ね」 「えっ!?」 「こんな美味しい血を飲んだのは久しぶりだわ。 俺は 「断る!」 俺からしたら当然のことである。 「あなたは自分の置かれている状況が分かっていないようね。 ここは幻想郷で、あなたのいた世界とは別の世界なの。 帰れる方法はあるけど、帰さないわよ。 」 そう言って、俺の口を塞いだ。 少女自身の口で。 「んんっ!! んーー!!」 「ちゅっ。 クスクス」 舌を入れたキスを終えたら、今度は俺の服を乱暴に脱がしていった。 しかも、乳首にも舌を這わせた。 マズイ・・・。 「んっ。 どんどん大きくなっていくわ。 そして俺のペニスに狙いを定めて挿入した。 」 童貞だった俺には、挿入されただけでもかなりの快楽なのに、動いたことによる快楽によって射精を我慢することができなかった。 「ううっ 射精る! 射精る!!」 「いいわ。 指にも力が入らない。 「そういえば、自己紹介がまだだったわね。 私はレミリア・スカーレットよ。 その際、幻想入りさせたスキマ妖怪から名前を聞いたの。 ほかの人たち同様食料にしようと思ったけど、殺すのには惜しいほど血が美味しいし、何よりあなたはとても綺麗な精神を持っているからなのよ。 もう一度言うわ。 私のものになりなさい。 」 「い、いやだ。 」 快楽に犯されても、俺は屈しない!! 「そう。 綺麗な精神だからこそ、私の要求に逆らうのかもしれないわね。 わかったわ。 」 快楽で動けない俺を、レミリアはお姫様抱っこして、今度は地下室に連れて行かれた。

次の

個別ルート:フランドール編

フランドール ヤンデレ

目が覚めた。 右には、青い髪の少女【レミリア】が。 左には、金髪の少女【フランドール】が寝ていた。 俺の首には、穿たれたような小さな傷が左右に2つずつあった。 どうしてこうなったのだろうか・・・。 二人が目を覚ました。 「あっ・・・あっ・・・あああああああっっ」 吸血による快楽で、俺は喘ぐことしかできなかった。 もう何分も二人に吸血されているにも関わらず、俺は死ぬことはなかった。 それもその筈。 二人によって吸血鬼にされていたからだ。 「おいしいわ。 数分して吸血し終えた頃、今度はフランドールを押し倒して、吸血した。 数分して二人の吸血を終えたら 「セックスしましょう。 見渡してみると、ベッドの上にいることがわかった。 そして、そこには青い髪の少女がいた。 痛みから逃れようとしたが、手足が拘束されていて、動けなかった。 しかも、痛みははじめだけで、そのあとはなぜかとても気持ちよかった。 それにこの血の味からして・・・あなたは童貞ね」 「えっ!?」 「こんな美味しい血を飲んだのは久しぶりだわ。 俺は 「断る!」 俺からしたら当然のことである。 「あなたは自分の置かれている状況が分かっていないようね。 ここは幻想郷で、あなたのいた世界とは別の世界なの。 帰れる方法はあるけど、帰さないわよ。 」 そう言って、俺の口を塞いだ。 少女自身の口で。 「んんっ!! んーー!!」 「ちゅっ。 クスクス」 舌を入れたキスを終えたら、今度は俺の服を乱暴に脱がしていった。 しかも、乳首にも舌を這わせた。 マズイ・・・。 「んっ。 どんどん大きくなっていくわ。 そして俺のペニスに狙いを定めて挿入した。 」 童貞だった俺には、挿入されただけでもかなりの快楽なのに、動いたことによる快楽によって射精を我慢することができなかった。 「ううっ 射精る! 射精る!!」 「いいわ。 指にも力が入らない。 「そういえば、自己紹介がまだだったわね。 私はレミリア・スカーレットよ。 その際、幻想入りさせたスキマ妖怪から名前を聞いたの。 ほかの人たち同様食料にしようと思ったけど、殺すのには惜しいほど血が美味しいし、何よりあなたはとても綺麗な精神を持っているからなのよ。 もう一度言うわ。 私のものになりなさい。 」 「い、いやだ。 」 快楽に犯されても、俺は屈しない!! 「そう。 綺麗な精神だからこそ、私の要求に逆らうのかもしれないわね。 わかったわ。 」 快楽で動けない俺を、レミリアはお姫様抱っこして、今度は地下室に連れて行かれた。

次の

SS : フランドール・スカーレット

フランドール ヤンデレ

本日は、パチュリーの図書館で勉強。 静謐に包まれたこの図書館は、本を読んだり勉強をしたりするにはまさに理想の環境。 小悪魔さんに頼めば、美味しいお茶が出てくるし、眠くなったらちょっと昼寝するにもいい環境だし。 そんな場所で魔法の勉強。 師匠は放任気味だが、しかしちゃんと押さえるところは押さえててくれる。 そんなわけで、僕は順調にこの休日を魔法の勉強に費やす…… 「ねー、良也ー。 そろそろいいでしょー」 というわけには、残念ながらいかないのだった。 「もうちょっと待て、フランドール」 原因は僕の背中にもたれかかっている吸血鬼の妹。 さっきから僕の頭に顎を乗せてぐりぐりしてくるもんだから、微妙に痛い。 ってか、流石にそろそろフランドールも我慢の限界臭い。 キレられても困る。 泣かれたらもっと困る(姉が怒り狂うので)。 僕はため息をついて、読んでいた本に栞を挟んでぱたんと閉じた。 ……これは外の世界に持って帰って読もう。 「あ、お勉強終わり?」 「ああ。 で? 今日はどんな本を読むんだ?」 ……いつの間にか、というか。 紅魔館に来るたび、僕はフランドールに物語を読み聞かせていたのだけど、それが出来なくなっていた。 話は簡単。 フランドールの読む本が、絵本みたいな文字数の少ないものから、もっと長い小説とかになってきたからだ。 外見は幼女でも、フランドールは五百年ほどを生きた吸血鬼。 絵本じゃすぐに物足りなくなってきたらしく、こういう情報量の多い物語にシフトしてきた。 流石にこれは朗読するには長すぎる。 ……でも、僕の膝の上で絵本を読んでいたせいか、今でも僕が来ると椅子代わりにしようとするんだよなあ。 曰く、集中しやすいらしい。 「これ」 「……ふーん」 それは、どうも外から流れてきたもののようだった。 パステルカラーの表紙には、一昔前……いや、三昔ほど前に流行った恋愛小説のタイトル。 読んだことはないけど、フランドールにわかるものかな……いや、外の世界の文化的なものもそうだけど、恋愛とか興味なさそうだけど。 「ま、いいさ。 寝るから、読み終わったら起こしてくれ」 「一緒に読まないの?」 「悪いが、趣味じゃない」 そんなバリバリの少女小説はねえ。 ラノベ的なものなら読めるんだけど。 一緒に読めそうなのだったら一緒に読んだりするけど、そうじゃないときは寝てる。 この状況で自分の本を読んだりできないからな……。 よいしょ、とフランドールが僕の膝に座る。 勿論、チクチク当たって痛いので翼はしまってもらっているが。 「じゃ、読むね。 二時間くらい我慢して」 「出来れば早めに切り上げてくれると助かる」 「うん」 程よい重さと柔らかさは心地いいし、なんかいい匂いがするしで安眠できるんだけど、あまり長いと足が痺れてしまう。 「ほら、腕組んで」 「……はいはい」 いつもながら、このときはちょっとだけ恥ずかしいな。 抱きしめるみたいで。 なんて思いながら、フランドールの腹の辺りで腕を組む。 腕をふらふらさせるのは気持ち悪いし、フランドールもこっちの方が収まりがいいとか言うからこうしている。 こんなにくっついて、暑くないのか? とレミリアは言っていたが、そこはそれ。 僕は温度を下げる特技があるので、問題なし。 夏場にエアコンを強にして毛布を被る至福……とでも言おうか。 僕という布団を使っているフランドールは、多少涼しすぎるくらいがいいらしい。 ……改めて考えると、犯罪的な格好だ。 まあ、こいつは僕より随分年上だけど。 「んふ〜」 「満足そうだな……」 なんか、ご満悦だ。 「じゃあ良也、おやすみ」 「……ああ」 目を閉じると、ますますフランドールの感触が強く感じられる。 子供相手に、そんないやらしいことを考えたりはしないけれど、心地よいのは間違いない。 ふんふーん、という、フランドールの鼻歌をBGMに、僕は眠りに落ちていった。 「……や。 ねえ、起きて、良也」 …………うん? 「っと」 誰かが顔に近付いている気配に、なんとか起きる。 十秒ほどたっぷり思考して、眠る前の状況を思い出した。 瞳を開けてみると、案の定、目の前にはフランドールの顔。 暗がりを照らす薄暗い照明の下では、割と大人っぽく見えた。 「おはよう」 「おはよ。 読み終わったから、もういいよ」 「そうか?」 僕に背を向けてではなく、対面になる格好で膝の上にいるフランドールの頭を、何気なくぽんぽんする。 「それで、何時間くらい……」 時計を見て驚いた。 ……四時間も経っているじゃん。 もう夕飯もとっくに終わっている時間だ。 やっべ、今日、もう眠れないかもしれない。 「あら? ようやく起きたの。 咲夜がそこに夕飯を置いてくれているわよ」 「パチュリー」 ひょい、と顔を見せたのは、僕の師匠であるところの引き篭もりだった。 「気付いたんなら起こしてくれりゃよかったのに」 「フランが夢中だったからね」 ……そーかい。 「ってか、フランドールはどうしたんだ? おなか減ってないのか?」 「え? ううん、別に?」 でも、僕の腕は組まれたままだった。 ってことは、フランドールはずっと僕の膝の上だったはず。 ……その状態で御飯を食べた? 考えづらいなあ。 「って、お前まさか」 「な、なに?」 ちょっとだけ気まずそうに視線を逸らしている。 自分の腕を注意深く、よ〜く見てみる。 ……うっすらと、二の腕に噛み痕が見つかった。 「……吸ったな?」 「な、なんのことかな〜。 あ、良也。 離してよ」 僕の腕から逃れて、フランドールはててて、と逃げていく。 その態度が既に白状しているも同然だと、なぜわからないんだろう。 ……ったく、人を晩飯代わりにしたな? 「食べたら? 貧血気味じゃない?」 「わかってたら止めてくれよ、パチュリー」 「お生憎様。 私はここの客分で、あの子は家主の妹。 さて、不肖の弟子である貴方と、どちらを優先するべきかしら?」 わかってるんだけどさあ。 むう、なんか納得がいかない。 っていうか、レミリアはまだしも、フランドールまで僕に断りなく吸うようになったか……成長と見るべきかどうか微妙だ。 そういえば、最近吸っていなかったけどさ。 「許してあげて。 どうも、最近面と向かって頼むのが気恥ずかしいらしいのよ」 「……恥ずかしい? なにが」 「あの子、レミィと違って直接口をつけるじゃない? それが」 確かに、レミリアと一緒のときは咲夜さんが採った血をグラスで飲んでいるけど、僕と二人のときは直接腕なり指なりから吸っているけど。 「……なんで今更?」 「成長しているってことでしょ」 成長しているのはわかる。 初めて会った頃は、もっともっと不安定でいつ暴発するのかわからなかったし、ずっと子供っぽかった。 今が大人っぽいって訳じゃないけど、他の人間とかとも交流して、経験値が上がっているのは確かだ。 「だからって、血を吸うのってそんなに恥ずかしいもんか?」 「さぁね。 吸血鬼にとって、口をつけての吸血行為は生殖にも近いから……そのせいじゃない?」 「捕食の間違いじゃないのか」 生殖て。 確かに、吸血鬼は血を吸った相手を吸血鬼にして『繁殖』するとも言えなくないから、合っているのかも知れないけど。 でも僕、何度となく吸われてるが、吸血鬼化の兆候すら見えないぞ。 しかし、生殖……生殖かあ。 ……せめてもう少し見た目の年が上だったらなあ。 「なに? そのいやらしい顔」 「するかっ」 誤魔化すように、咲夜さんが持ってきてくれたという夕食に手を伸ばす。 パンとシチューとサラダ。 そんなオーソドックスなメニューだけど、冷めてても美味しい。 ふぅ、というパチュリーのため息。 ……どうやら、これ以上追求する気はなさそうだ。 僕も、痛くない腹を探られなくて済んでよかった。 「そういえば、食べたらどうするの? 神社に帰る?」 博麗神社では、霊夢がおかんむりかもしれない。 僕がこっちに来ている間は、僕が夕飯当番だし。 それはまだいいとしても、四時間も寝て目が冴えている。 でも、博麗神社じゃ夜更かししてもすることがない。 ふーむ。 ここで本を多めに借りて読むかな? 「うーん、本借りてってもいい?」 「そう、することないのね?」 「まあ、有体に言えば」 なら、と、パチュリーは少し考えて言った。 「それなら、今日はもう少しいなさい。 少しレクチャーしてあげるから」 「いや、構わないけど……レクチャー?」 そりゃまた、久しぶりだな、おい。 「貴方ってば、基本的に昼間しかいないでしょう? 重要なことなのに、中々教えられなかったから、この機会にね」 「いや、いいけど……なに?」 「星辰の扱い。 便利なんだから」 あ〜、確かに、僕はほとんど使っていないな。 星辰……要するに星の動きとか星座とか、そういったものは魔術にとって超重要なファクターだ。 星の形而上の意味は広く浸透した概念だし、そんな星の力を借りる魔術は、それこそ星の数ほどある。 パチュリーだって、日と月の魔法を使うし。 「昼間でも勿論使えるけど、覚えるのはやっぱり星が良く見える夜の方がいいし」 「一応、天測はできるようになってるけど……」 「そんなの、基本中の基本よ。 魔法に応用するためには、他にも色々覚えないといけないことがあるの」 「……そこら辺、ややこしいからちょっとすっ飛ばしてる」 正直に答えた。 や、ほら。 やっぱり空気とか水とか火とか土とか、そういう身近にあるものの方が扱いやすいしね。 「下手に中途半端な知識で手を出すよりはマシだけどね。 でも、今日中に基礎は覚えていきなさい」 「へ〜い」 やる気なく手を上げた。 星を三、四時間ほど観測しながらパチュリーの講義を受けた。 「あ〜、こっちはやっぱり、星がよく見えるな」 外気に触れてちょっとだけ寒くなってので、温度を調節しながらパチュリーにそう話しかける。 「そうなの?」 「ああ。 まあ、実家の方じゃけっこう見えたけど、今住んでいるところは空気が濁っているからなかなかね」 「外も大変ね。 便利そうではあるけれど」 「今のところはなー。 そのうち良くなると思う。 多分」 適当に受け答えしながら図書館に向かう。 ……我ながら、もう日を跨いだというのに、全然眠くならない。 まあ、本来夜型人間だからな、僕。 「ま、とりあえず、基本は押さえたわね。 応用は自分で何とかなさい」 「おう」 短い時間だったが、要点を押さえた説明で、スラスラ頭に入ってきた。 ……うん、大丈夫。 これからは星の要素も魔法に組み込もう。 「って、あれ?」 と、紅魔館の廊下で、レミリアとフランドール、あと咲夜さんと遭遇した。 「あら。 まだ帰っていなかったの、良也」 「まあな。 ちょっとパチュリーと星を見ていた。 魔法の勉強で」 ふーん、とあんまり興味がなさそうに、レミリア。 まあ、月以外の天体は興味なさそうだな。 太陽は大嫌いみたいだが。 「それより、お前らもう眠る時間じゃないのか? 夜更かししすぎだろ、子供にしては」 「……子供扱いするなんて、相変わらず命知らずね」 呆れたように、レミリアは呟く。 いや、別に命知らずじゃないぞ。 どの程度の機嫌のときに、どの程度の言葉ならセーフか、大体掴めるようになってきたからな。 「それに、もう眠る時間って。 私たちは夜の眷属よ? むしろこれからが本番ね」 「……あ、それもそーか。 にしては、お前もフランドールも、昼間に起きているところをよく見かけるが」 僕が来たとき、レミリアは八割方起きている。 フランドールも似たようなもんだ。 特にフランドールは、来たときには寝ていてもいつの間にか図書館に来ているし…… 「私は昼型でもあるの。 貴方たち人間の中にもいるでしょ、夜型人間」 「僕がまさにそうだけど」 そっかー、そういうことね。 ……でも、咲夜さんも大変だなあ、こんな不規則そうな生活に付き合わされて。 いや、あの人は時間を操れるんだから、そこら辺はうまくやっているのかもしれないけど。 「ってことはフランドールもか。 駄目だぞ、ちゃんと規則正しい生活を送らないと成長でき……」 ないのかなあ? こいつらが成長していないのはもっと別の理由がある気がしてならないが。 大体なんだよ。 永遠に紅い幼き月とかゆー二つ名は。 永遠が『紅き』の方だけにかかるならまだしも、『幼き』のほうにまでかかっているんじゃないだろうな。 成長したらかなりの美人になりそうなのに、勿体無い話だ。 「……なにか妙なことを考えているみたいだけど、フランはいつもはちゃんと昼は寝ているわよ。 起きてるのはアンタやあの白黒が来ているときだけ。 特にアンタが来たときは絶対起こすように咲夜に言いつけててね」 「へ?」 「お、お姉様!」 レミリアがかすかに笑いながら言って、フランドールがその口を塞ごうと慌てる。 ……そんなに遊び相手に飢えているのか? 「咲夜さん、本当ですか?」 「さて。 私は口止めされているので、なんとも言えません」 それは白状しているも同然だと思うが……。 「咲夜っ!」 「これは失礼を」 片目を瞑って悪戯っぽく微笑む咲夜さん。 ……うーん、あしらい慣れている。 「それで良也。 これからどうするの?」 「どうするのって……図書館に荷物取りに行って、帰るだけだけど」 うん、流石にお暇する時間だ。 レミリアの時間はこれからが本番っぽいけど。 「そう……」 レミリアはなにかを悩むそぶりを見せ、僕と、そしてフランドールとを見比べて、一つ頷いた。 「もう遅いし、今日は泊まって行きなさい。 深夜に飛ぶのは、アンタじゃ危ないからね」 「は?」 いきなりの提案に、呆けた返事を返してしまう。 ……なにを言い出すんだ? 「どうしたんだ、レミリア。 僕の心配をするなんて、もしかして熱でもある?」 「とことん失礼な人間ね……。 人間を泊めることはよくあるし、純粋に好意からだったんだけど?」 「む、それは悪い」 謝るけど、釈然としないものを感じずにはいられない。 あのレミリアが、僕のことを心配? あまつさえ、好意と来た。 ……ありえねえ。 「でも、着替えとかないし……」 「衣類の予備ならありますので。 男性用も勿論」 流石メイド。 万事抜かりないようだった。 ……と、すると別に断る理由もない。 「んじゃあ、お世話になる」 「あ、良也泊まるの!?」 歓声を上げたのはフランドール。 ……ああ、そっか。 遊び相手が出来て嬉しいのか。 「ああ。 まあ、ちょっと怪しいけど、素直に甘えることにした」 「やた。 じゃあ、こっちこっちっ」 ぐいぐいと、フランドールに引っ張られる。 困った顔で他のみんなに助けを求めるも、よろしくね、と視線で頼まれ、されるがままになる。 ……やれやれ。 「咲夜さーん。 汗かいて気持ち悪いんで、お風呂の用意をお願いできます?」 「はい。 大浴場の準備をしておきます」 いや、別にフツーの風呂でいいんだけど……。 まあいっか。 「王手、飛車取り」 「そ、そこ駄目!」 パチン、と桂馬を打つと、フランドールは慌てて待ったをかける。 「またか? これで待ったは……六度目か」 「う〜〜」 フランドールの部屋に案内されて、いきなり出てきた将棋盤。 ……なんでも、最近覚えたというフランドール相手に、僕は飛車、角落ちで対戦した。 ……そして、圧勝中である。 既にフランドールの角は僕の手中にあり、そればかりか持ち駒は増える一方。 フランドールの方の持ち駒は、歩兵ばかりだ。 「うう〜、なんでこんなに強いの?」 「ちびっこ将棋大会優勝。 中学時代、全国に行ったうちの将棋部の奴相手に五分の戦いを繰り広げた僕に勝とうなんて甘いんだよ」 僕の七十七の特技の一つである。 ハンデはくれてやるが、手加減はしない。 それが僕のジャスティスだ。 まあ、一昔前のフランドールなら、勝てないことに憤ってキレて色々壊すんで、出来なかったろうけど。 「むう〜〜。 ……降参!」 「はいはい、ご苦労さん」 口を尖らせながらも素直に負けを認めるフランドールに、自然と口が緩む。 ……成長したなあ。 二戦目をするかと思いきや、フランドールは立ち上がって、胡坐をかいている僕の膝に飛び込んでくる。 もぞもぞと動いて、収まりのいい場所を見つけると、ようやく止まった。 「……お前、ここ好きだなあ」 「落ち着かないけど、落ち着くから」 ……はい? 哲学的なことを言う小娘だが……まあ別に、拒む理由もないからいいけど。 ただ、動きづらいんだよね。 「ん?」 なんの話をしようかな、と悩んでいると、ベッドのところに一冊の小説が落ちてるのを見つけた。 タイトルは……ええと、多分日本で一番有名な某古典か。 ……アレも確か、ドロドロの恋愛話だった気が。 「フランドール」 「なに?」 「最近、ああいうのをよく読んでるみたいだけど、内容わかるのか?」 尋ねると、フランドールは少し口を尖らせて不満をあらわにした。 「良也。 もしかして、私のこと子供だと思ってない?」 「違うのか?」 レミリアは、まだ五百年生きた吸血鬼としてもカリスマというか威厳というか……そんなものがあるにはあるけど、フランドールは一から十まで子供だ。 いや、最近の成長は確かに著しいが、小学生低学年が高学年に変わった程度の変化だし。 ……いや、大きな変化ではあるんだけどね。 「いてっ!? なにすんだ」 僕の腕の中に収まったフランドールが頭をかち上げて、僕の顎にヘッドバット。 本気じゃない(本気だったら顎が吹っ飛んでる)みたいだけど、明らかに不機嫌そうだ。 「なんだなんだ、なにを怒ってる」 「知らない」 ??? さっぱりわからない。 子供扱いが嫌なのか、と思わなくはないけど、でもフランドールはむしろそういう扱いを望んでいたような気がするんだけどなあ。 ……成長したことによる、微妙な心情の変化? うーん、わからなくもない。 やれやれ、少しは大人として扱ったほうがいいのかな。 僕より年上なわけだし。 「良也様。 浴場の準備が出来ました」 と、音もなく咲夜さんが現れた。 「あ、ありがとう。 んじゃ、フランドール。 僕行ってくるわ」 「う、うん」 ……難しい年頃なのかな。 ちょっと微妙な空気。 そんな場を和ませるため、僕は起死回生のボケを放った。 「あ、咲夜さん。 ちょ、ちょっとツッコミ厳しいな。 な、なんだろう。 流石にこれは本気じゃないってくらいわかっているだろうに。 「妹様の前で、そのような冗談は慎んでください」 「はい?」 冗談だってことはわかっているみたいだけど、何故にフランドールの前だといけないのん? なあ、と当のフランドールに振り向いてみると……うわぁい、超不機嫌。 何故に。 「わ、」 「わ?」 何故かフランドールは赤くなって、胸の前で拳を握り、そして言い放った。 「私が流すっ!」 無理矢理にでも付いて来ようとするフランドールを、決死の思いで押し留め、僕は風呂に入ってさっぱりした。 ……やれやれ、なんなんだよ、もう。 途中で乱入して来やしないかとビビって、烏の行水になっちまったよ。 別に、僕はフランドールと一緒に風呂に入っても、親戚の子供を風呂に入れる程度の感慨しかわかないが、残念ながら世間様はそうは思ってくれないのだ。 もし、射命丸辺りにバレて、幻想郷に広まりでもしたら……間違いなく僕は『そういう趣味の人』として認識され、社会的に抹殺されることだろう。 こればっかりは、蓬莱人とて復活できたりしない。 「良也」 「ん?」 なんてことを考えながら、フランドールのご機嫌取りでもしに行くか……と部屋に向かっていると、後ろから話しかけられた。 「あれ? レミリア。 なんか用?」 「ちょっと顔を貸してくれないかしら」 「え? いや、僕はこれからフランドールのところに……」 「いいから」 ぶち殺すぞ人間(ヒューマン)、と言わんばかりの眼光に屈し、僕は付いていった。 ……怖い、怖いよ吸血鬼。 もしかして、フランドールはキレたら怖いだけで、とんでもなく穏やかな方なのかもしれない。 案内されたのは、レミリアの私室。 困ったような顔で、咲夜さんもいた。 「さて、と。 かけなさい」 「あ、ああ」 うーん……何をこんなに怒っているんだろう? いや、怒って? ……なんか違う気がする。 「あのね、私は昔、男を飼っていたことがあったわ」 「……うぉい」 そんなことをいきなり告白されても困るんだが。 飼って……って、一体どういう意味で? 「まあ、すぐに飽きて帰してやったけどね。 私としては、そんなのは『はしか』みたいなものだと思っているし、すぐに飽きるんだろうけど」 「ちょっと待て。 一体何の話を?」 レミリアの男遍歴なんて、聞かされても困る。 「良いから、黙って聞いていなさい。 ……それでね、フランも成長したらそういうのに興味を持つのは当たり前。 さっきも言ったとおり、すぐに飽きちゃう可能性が高いんだけど」 ……フランドール? 「でも、今は貴方に夢中なんだから、もしよければ付き合ってあげて」 「……はい?」 なにを言い出すかな、この吸血鬼は。 「何の話を?」 「鈍いのか、わかってて惚けているのか……後者なら殺すわよ?」 「いや、言っていることはわかるけど。 でも、フランドールが僕を……なんて、ありえないと思うが」 懐かれているのはわかるし、まあ可愛いとは思う。 でも、やっぱりフランドールは精神的には子供で、まだまだそういうのは早いと思うんだけど。 「私にとっても悪夢みたいなものよ。 なんで貴方みたいなのを好いているんだか」 「……えらい言われようだ」 「でもね、逆に考えて。 誰なら『ありえる』って言えるの?」 「そりゃあ」 ……いないな。 確かに。 フランドールが会うことのある男って、僕だけだ。 いやいや、でも…… 「あ、そうだ。 魔理沙とか」 「……女よ?」 「僕は全然アリだと思うが」 超個人的に。 「どうやら、真面目に聞く気はなさそうね」 「いやいや、待て! 僕は至極真面目だし、アリだと思っていることに変わりはないが、前言は撤回する!」 殺気を漲らせながら立つレミリアを必死で止める。 ふう、とレミリアはため息をついて、席についてくれた。 ……あぶね〜〜。 「冗談は顔だけにして頂戴。 ……まあ、それでね? 別に自分からフランに愛を囁けなんて言わない。 ただ、フランのことを気にかけてあげて」 「う〜ん」 正直、面倒だと思わなくない。 でも、レミリアが僕に『命令』じゃなくて『頼みごと』をするなんて初めてだし、フランドールのことは、まあそういう意味じゃないにしろ可愛いとは思うし。 ……振りをするくらいなら、別に良いけどさ。 「あー、わかったわかった。 適当に合わせるさ」 「私がそう言ったこと、フランに悟られないでよ?」 「わかってるよ。 そのくらい、隠すことなんて簡単……」 カタン、と音がして、ギクリと背が跳ねた。 レミリアも、表情が固まっている。 ……僕とレミリア、ほぼ同時に後ろを振り向き、そこにフランドールの姿を認め、 「う」 咲夜さんがため息をつくのと、フランドールが逃げるのがほぼ同時だった。 「うわぁぁああーー〜〜っん!」 「いや待てフランドール!」 「良也、追いかけなさい!」 レミリアに蹴り出される。 ……っつっても、もう壁ぶち破って突っ込んでて、どこに行ったのかわからないんですけどっ!? 「時符『プライベートスクウェア』」 ぴたり、と、周囲の空気がその時間を静止する。 「ふう」 「咲夜さん」 「早く追いかけてください。 貴方が停止した時間の中でも動けて、助かりました」 ぺこり、と頭を下げる。 そして僕は、フランドールが逃げたと思われる方向に飛び、 「……早いなあ」 今まさに、外に飛び出そうとした体勢で固まっているフランドールを発見した。 ……うーん、この状態だと、時間を解いた瞬間に壁をぶち破って外に出ちゃうな。 そうすると、もう二度と追いつけない。 仕方ないかあ。 「よ、っと」 フランドールを羽交い絞めにして、霊力で身体能力増強。 多分、これで逃げたとしてもくっついていける。 ……殺されたら、まあそれはそれで。 「咲夜さーん。 もういいですよ」 呼びかけると、途端空気が動き始めた。 「ぁぁぁーーー!」 くっついている僕にも気付かず、フランドールは紅魔館の外に飛び出す。 ってか、痛い痛い! 飛び散った破片が痛い! 「良也!?」 「気付くのが遅いぞ」 こめかみが破片で傷ついて、血が流れている。 ズキズキすんなあ。 「は、離してっ!」 「離さん。 どうせこのまま逃げる気だろう」 っていうか、現在進行形で逃げている。 幻想郷の夜空を、ありえない速度で飛んでいる。 ……このままいくと、博麗大結界を突破しそうな勢いだ。 「もう知らない! 良也もお姉様も大嫌いなんだからっ!」 「……あ〜、それは素直に悪かった」 「家出する! 離して!」 「駄目」 やれやれ……本当に扱いにくいお嬢様だ。 まあでも、なんだかんだで可愛いかもなあ。 「くっ、このぉ!」 「へ?」 羽交い絞めにしている僕の手を、フランドールは無理矢理引き剥がし、 「離して、ってばあぁっ!」 「ぎゃぁあぁぁ!?」 そのまま、推定二百メートルほど下の地面に向けて投げ飛ばした。 ……抵抗など出来るはずもなく、僕は自由落下を遥かに超えるスピードで地面にぐんぐん近付いていき、 あ、こらあかん、と思う暇もなく、ヒキガエルのように潰された。 泣き声が聞こえる。 うっく、うっく、と泣く声。 ……子供の泣き声は、昔っから苦手だ。 多分、小さい頃の妹が泣き虫だったせいだ。 どうしたらいいかわからなくて、固まってしまうんだ。 「あ〜、泣くな、フランドール」 大体、死ぬ前のことは覚えている。 声にも覚えがあったので声をかけると、ビックリしたようにフランドールが声を上げた。 「あ、い、生き返ったの?」 「あ〜。 何分くらい死んでた?」 「じゅ、十分くらい……」 完璧潰されたにしては早い。 大分慣れてきたってことなのかね。 「ご、ごめんね良也。 つい、カッとなって」 「わかってる。 もう慣れたし」 慣れたくはなかったが。 それに、今のフランドールは僕とか、そういう死ににくい奴以外にあんな行動を取ることはないってわかってる。 だから、殺されても、最初のときのように怖くなるなんてことはなかった。 「よし、捕まえた、と」 「あ」 油断している今のうちに、フランドールの腕を捕まえておく。 また逃げられても厄介だし。 「さて、話を聞いてもらうぞ」 「う、うう……」 どうやら、もう逃げる気はないらしい。 やれやれ……余計な手間をかけさせてからに。 ……でもま、僕のせいだよな。 いや、九割くらいはレミリアのせいだけど。 「ん〜、一応、勘違いだったらアレなんで、聞いとくけど……その、レミリアの言っていたことは本当なのか?」 「え?」 「いや、お前が僕のこと好きだとかいう、アレ」 うう、とやはりフランドールは赤くなって悩み……結局、コクンと頷いた。 ……わからんなぁ〜。 僕より魔理沙の方がよっぽど男前だろうに。 いや、奴が女だということは重々承知だが、その上で僕よりもあいつのほうが惚れるには妥当だと思うのだ。 まあ、きっとレミリアも言ったように『はしか』のようなもの。 きっと、数年、下手したら数ヶ月もすれば風化するのかもしれない。 ……でも、今は、フランドールが心底真剣だというのはよくわかった。 「どうしたい?」 「も、もういい。 良也が私のこと、子供としか思っていないのはわかったもの」 「……うーん」 子供とは思っているが、『ただの』子供とは思っていない。 ややこしいけど。 「まあ、確かに子供だな」 「……う」 「だから、さっきも言ったように、今のフランドールには適当に合わせるくらいしか出来ないと思う。 でも、それじゃきっと失礼だからな」 考える。 このままフランドールが離れていくのは、その、なんだ。 寂しいし。 フランドールとまともに付き合うことは出来ないにしろ、うまいこと傷つけず、それでいて彼女が離れていかない方法。 ……思いつかない。 思うに、僕の人生にはこの手の経験が決定的に不足してる。 ギャルゲの知識なんて、勿論役に立たない。 ……や、あの手のゲームにはフランドールと同じような設定の娘(……我ながら最低な発想であるが)もいるが、そんなん現実のフランドールとは全然違う。 大体、あの手のゲームと違って、現時点でシーンに移ったら犯罪だしね。 うーん、なにかいい言葉は。 「あ」 「な、なに?」 「よし、こうしよう」 唐突に思いついたアイデア。 ただの問題の先送りかもしれないし、これだって周囲に知られれば僕の立場が悪くなることに変わりはない。 ……でも、いいか。 「フランドール。 確かお前の部屋に源氏物語があったよな」 「え……うん」 「知ってるか? 主人公の光源氏は、まだ十歳くらいの若紫を将来理想の女にするために引き取ったんだ」 通称光源氏計画である。 「え?」 「とりあえず、そんなノリで。 まあ、途中で愛想を尽かしたならとっとと言ってくれ。 そんで、うまくフランドールが大きくなるまで今の気持ちのままだったら、そのときは改めてよろしく」 手を差し出す。 ……こんな玉虫色の答えに、うまいこと付き合ってくれるかはわからなかった。 でも、フランドールは、しばらく僕の顔をチラチラ観察すると、ぎゅっ、と手を握って、 「うんっ」 と、笑った。 ……ずっとずっと将来。 この日の記憶が、遥か過去になったある時。 もしかしたら、このとき既に、僕はフランドールに恋をしていたんじゃないかって。 そう述懐した。

次の